(子)猫の去勢。

子猫を迎えて早2ヶ月が経った。

 

前のエントリで検討していた子猫は悩んだ末に諦めることにしたのだが、それからさほど間もなく奥さんが別の子猫をwebから探し出してきた。

サイベリアンスコティッシュフォールドのミックス、女の子。

サイベリアンはアレルギーが出にくいということで猫アレルギー持ちの人達に人気があり、オスよりもメスの方がアレルギーが出にくい、とのことだった。

顔つきは奥さんの好みで美人顔。

触ったり舐められたりしても以前のようなアレルギー症状が出ることもなく、子猫は我が家ですくすくと育っている。

 

いや、もう子猫とは呼べないのではないか。

迎えた時に生後2ヶ月、今4ヶ月のその子猫の体重は2キロを超え目下増量中。

体格も結構がっしりしてきて、知らずに外で見かけたら「子猫だ」ではなく「猫だ」と思うよね、と奥さんと頷き合った。

子猫の成長がこんなに早いとは。

もっといろいろ写真や動画を撮っておけばよかった。

スマホ用ジンバルも買ってあったのだが、セッティングが面倒で数回使って棚の肥やしになった。

お迎え初日に張り切って撮った動画は早くも貴重な記録になっている。

 

思えば2ヶ月あっという間だった。

飼い始めて2週間で気管支炎が発覚し早々に動物病院のお世話になった。

呼吸が浅くて腹が頻繁に上下するので子猫はこういうものなのかとも思ったが、念の為近くの病院で診せたら抗生物質を処方された。おかげで今は正常。

当初はケージの外は居間の一部のスペースを囲った中で過ごさせていたのが、身体が大きくになるにつれて跳躍力、瞬発力も上がり、用意した囲いを突破し隣の部屋へ滑り込み行動範囲を拡大していった。

寝室のベッドの下に籠るので、ベッドを動かしてまで埃を掃除する習慣ができた。

今我が家の中で猫が入れないのはトイレと書斎のみだ。

好き嫌いは多分ないが、同じドライフードを食べ続けていると徐々に食いつきが悪くなる。

恐らく飽きているんだと思う。トッピングをするなりして食欲を刺激しているが、子猫用のドライフードももっと味にバリエーションを持たせてくれてもいいのに。

1年で成猫なので、メーカー的にやりたくないのだろうが。

一番悩ましいのはウンチだ。

うちの猫はたまに砂をかく時にウンチを触ってしまう。酷い時は踏む。

言ってもしょうがないが、もうちょっと上手くやってもらえないだろうか。

臭いがどうしようもない時は洗面所で足を洗うのだが、毎回悲痛に鳴かれる。

 

次に控えているイベントは去勢だ。

去勢をするとホルモンバランスが変わるのでフードを見直さないといけない。

とはいえ「去勢猫用フード」で調べるとまたバリエーションが乏しく、

味の種類が多い「成猫用」を与えたらダメなの?などと調べる日々だ。

楽しい。

 

アレルギー検査。

猫を飼おう、という話が具体的になったのは、ゴールデンウィークを目の前にして3度目の緊急事態宣言が発令された辺りのことだ。

「いずれ猫を飼う」ことに関しては結婚についての諸々を進める段階で既に前提としてあって、賃貸はペット可が必須条件だった為にいい物件に巡り会うまでなかなか難航した。

結婚記念日は祝日がいいね、というところからなんとなく文化の日に入籍する方向で準備を進めつつ、並行して賃貸の内見、ようやく部屋が決まれば引越しの準備。さらに並行して結婚式の準備もやっていた。

そんなバタバタした秋が過ぎ去ってようやく新生活が始まり、多少の衝突はあれどなんとなく二人の暮らし方が安定してきた頃。結婚から半年が経とうとしていた。

猫に関しては主に妻の希望で、それまではYouTubeで猫動画を眺めることが日課、程度の熱だったので実際にはこのまま猫を迎えることなく日々を送っていくかもな、と思っていのだが、コロナウイルスの収束が見えないまま一年が経ち、もともと大好きな海外旅行にまた行けるようになるまでまだ当分かかりそうだ、という見立てが彼女を動かしたのかもしれない。

とにかくある日急にスイッチが入ったように、妻はブリーダーのwebサイトから自分好みの子猫を見つけ出し、近いうちに会いに行こうと言い出した。

YouTubeの猫動画も具体的に猫を飼うためのノウハウを知る内容を選ぶようになる。

ブリーダーの住所までは車で90分程。緊急事態宣言中だったが、2021年の夏もインドアを強いられることは目に見えており、猫を迎え入れることが家庭円満に繋がるのであればと、余計な寄り道をしないことを決めて外出。

 

私は元々そんなに猫にもてた経験がなく、猫カフェに行ってもおやつを与えるときだけ寄ってくるようなつれない猫としか出会ったことがなかった。

そのブリーダーと暮らしている猫たちは最初こそ警戒していたものの、30分もしないうちにこちらの存在に慣れ始め、身体を触ることを許してくれたり、積極的に遊んで欲しそうにしてくるのだった。

正直なところ、今まで猫と遊んだ経験の中で一番楽しかった日だと言える。

目当ての子猫に至っては手に絡みつき、甘噛みをし、よちよちと膝を登ってきてあぐらの中心に収まる始末だ。天使がいる。

この子猫と暮らしてみたい!そう妻に伝え、二人ともハイテンションで前契約を済ませ、ブリーダー宅を後にした。

子猫は生まれてまだ1ヶ月を過ぎた辺りで、引き取れるのは月末になってから。

それまではブリーダー宅で面倒を見ててもらいつつ、毎日の成長を動画で送ってくれるとのこと。

昼食を取ろうと車を走らせている最中、早速第一弾が送られてきた。

子猫が生まれた時の動画だった。

 

手の痒みと赤みに気がついたのは昼食をオーダーして待っている間のことだ。

アレルギーの可能性が頭をよぎる。

妻に伝えると、みるみる気持ちが下がっていく。声が低くなる。

アレルギー検査の必要については前々から妻から言われていたが、実家で犬を飼っていたし、これまで猫と接した際にも症状が出たことがなかったため、軽視していた。

だが、猫に手を甘噛みされたのは今回が初めてではなかっただろうか。

仮に猫アレルギーでも猫を飼っている人は大勢いる、自分は手が痒くなる程度だから飼えないほどではない、とその場でネットの事例を検索しつつ主張したが妻の機嫌は直らない。

一先ず程度を知るため、直近でアレルギー検査を受けにいくことになった。

 

自宅近辺でアレルギー検査を受けられる病院を探し、月曜を待って早々に採血をしてきた。それがついさっきのことだ。

結果を聞きにいくのは来週の火曜。

自覚症状があるのでアレルギーがあることは間違いない。

手の赤みと痒みだけだったが、ブリーダー宅では終始マスクをしていたため、マスクなしで猫と暮らした場合に更に症状が加わるかどうかはわからない。

アレルギーに関してはかなり個人差があるようで、猫と暮らす中で症状が緩和された人もいれば重症化した人もいる。自分がどうなるかはわからない。

元々症状がなかったのにある日飼い猫に対してアレルギー症状が出た、というケースもあるので気にするだけ無駄な気もする。

結局はそれでも猫と暮らしたいかどうかではないだろうか。

それについては既に答えは出ているのだが、やれやれ。

映画「バスキア」を観た。

週末にバスキア展に行くので予習として。

80年代に一躍スターダムにのし上がりつつも27歳で早逝したアーティストの伝記映画。

1996年の作品なんだけど、今見ると出演陣がとんでもなく豪華。

ベニチオ・デル・トロゲイリー・オールドマンデニス・ホッパーデヴィッド・ボウイウィレム・デフォークリストファー・ウォーケンコートニー・ラブも出てる。

20年以上前の映画だからみんな若いし。

バスキア役のジェフリー・ライトのことはそんなに知らなくて、この映画の中でも特別印象には残らなかった。

そう、映画自体は大して面白くもなかった。

100分ぐらいの映画なんだけど眠くなったし。

 

この映画の監督はジュリアン・シュナーベルという人で、元はアーティストで生前のバスキアとも交流があったらしい。

バスキア」が監督デビュー作みたい。

今は映画がメインで、調べたら実在の人物を取り上げた映画ばかり撮ってる。

潜水服は蝶の夢を見る」も昔観たけど眠くなったなぁ。

今度公開になるゴッホの映画もこの人が監督で、ゴッホ好きだから見ようと思ってたんだけど不安になってきた。

 

映画ではバスキアの絵の何が評価されていたのかには触れられず、画商に見つけられたバスキアがみるみる名声を得ていき、ウォーホルとの親交を深め、引き換えにかつての仲間を切り捨てる。

ウォーホルの死を知ったバスキアが現実を受け止められない様子のまま幕切れとなるが、当時のバスキアを知っていた監督からしたら「何が良いんだかあっという間に売れてウォーホルが死んだら後を追う様にオーバードーズで死んだ奴」という風に写っていたのかもしれない。

 

気になったのは、バスキアは映画が始まったときからドラッグを常習してて、恋人が出来ても特に止められたりもしないんだけどそういうもんだったのか。

それとも、今でもその界隈ではそういうもんなんだろうか。知る由もないが。

 

バスキアの絵についての解説は映画見終わったあとでググりました。

今年の収支が。

去年に比べて20万ばかし少なくなってる事がさっきわかった。

 

まぁ考えてみれば当然だ。

今年は春にマカオに旅行に出掛けたし、フジロックにも3日間行ってたし、何より結婚相談所に入ったのだ。

 

昨日はその相談所で出会った相手の誕生日を祝っていた。

プレゼントとフレンチのコースで14万だ。

でも惜しいかと言われれば全然そんな事はなく。

スパーンと使える金を持ってて良かったなと思う。

高いプレゼントも結婚式以外でフランス料理を食べるのも初めてだ。

前の相手の時はそんな金銭的余裕は無かった。

口約束だけどマイレージでロサンゼルスに連れていく話をした。実現したい。

こういうのも前は出来なかったな。

搾取されてたんだなー。

 

それだけ使ってても20万で収まってるんだからいい方だろう。

今のところ株も含み益だし。

でも明日から増税だ。どうなるんだろう。